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2021年1月22日

~ベンチャー企業に必要な人材とは~
ベンチャー企業は?
ベンチャー企業と呼ばれるための明確な基準や定義はありませんが、一般的には、次のような企業を指すことが多いようです。
- 成長過程にある企業
- ベンチャーキャピタル(VC)など、投資機関から資金援助を受けている企業
- ベンチャー指定を受けている
このような企業のことを指すそうですね!!
ベンチャー企業の特徴
ベンチャー企業は、あらたなビジネスを育てている状態です。
将来的には大きく化ける可能性があっても、現段階では財政的に厳しく、投資機関から援助を受けていることが多いです。
また、大企業と違って、企業のネームバリューや福利厚生ではなく、やりがいやビジョンに共感する人を中心に求人・採用する傾向があります。
いわゆる大企業とは求める層も、適する層も異なるので、ベンチャー企業専門の求人・採用サイトもあるほどです。
スタートアップ時期には縁故採用(友人の紹介など)による人員補充も多く、優秀な人材を集めるために大企業よりもお給料が多いこともあります。それを目当てに就職・転職をする人も居ますね。
安定した事業ができると確約はされていませんが、自分の能力を活かして、会社の成長に貢献できる割合が大きいため、向上心の強い人が集まる職場です。
では、そのベンチャー企業に必要な人材がどのような方を見ていきましょう!!
「成長企業に必要な人材」の人物像
- 自律的なセルフスターターであること
- 仕事に対してフレキシブルであること
- No, because…ではなく、Yes, how…であること
- 夢を共有し、皆で働けること
- 成果に対して執着心があること
- 楽しもうとする明るさがあること
1. 自律的なセルフスターターであること
成長企業では、安定的な顧客基盤も、体系的なトレーニングも、確立されていないことがほとんどです。
そうした状況の中でも「あの人は優秀だ」といわれる人材は、自律的に「今、自分がどう動けばポジティブな方向に向くのか」を前向き考え、周りを巻き込んでいきます。
「なんだ、この会社はこんなこともできていないのか・・・」と考える人は、成長企業の中では「仕組みの中でしか仕事のできない、素手の力のない人」とみなされてしまいます。
成長企業では、一人ひとりにかかる負担が大きく、丁寧に育成するのは難しい環境ですから、自律的に動き、足りないものを「創っていく」人が向いているといえます。
2. 仕事に対してフレキシブルであること
成長企業では、仕事の範囲が明確に定義されていることは稀です。
例えば、経理部門の場合。大企業であれば、数兆円の決算を締めるために、数十名の経理スタッフがいることはザラです。
売掛金担当、買掛金担当、固定資産管理担当など、細分化された業務定義の中で、正確な仕事をすることが求められます。
一方、成長企業の経理責任者は、決算全体を管理することは当然のこととして、他にも経営者と一緒に銀行に交渉に出向き、自社の営業担当に厳しいことを言い、場合によっては人事も自ら見るなど、「明確な業務領域の定義」など言っていられない環境で鍛えられていきます。
ここでは経理部門を例にしましたが、他の職種でも同様です。
「私はこの分野の担当ですから」というように、自分の担当領域を決めがちな人は、成長企業では歓迎されない可能性が高いです。
確固たる自分の得意領域を持ちつつ、得意領域以外の分野でも「やってみせますよ」という、フレキシブルなスタンスの方であれば、成長企業でどんどん信頼を獲得していくことと思います。
3. No, because…ではなく、Yes, how…であること
Aさん 「できないよ。なぜかって?○○もないし、競合は○○だし…」
Bさん 「可能という前提で考えよう。どうやるか具体的に考えると…」
いかがですか?どちらが成長企業にとってありがたい存在になりうるでしょうか?
「成長企業はイケイケだから、私がブレーキ役になります」という方が時々います。
確かに、法令違反をしてでも成長を遂げようとしているような場合には、必要な存在ですが、 「えーっ、こんなこともできていないの?」と、前職と比較して驚いてしまい、そこで思考停止をしてしまう方がいるのも事実です。
こういう方は、「いやー、成長企業に転職したんだけど、人も体制も酷くてさ」という愚痴をこぼすことになります。
これは、大企業から成長企業に転職した方によく見受けられます。
ただ、本当に偉大だったのは、大企業の「仕組み」と、それを本当に支えている「一部の本当に優秀な人たち」なのかもしれません。
完成した流れに乗って仕事をしてきた過去から完全にスイッチを切り替えて、 「今、無いのなら、これから創り上げればいいじゃないか」と考えられる、「素手で闘える」人こそ、成長企業で幸せになれる人だと感じます。
4. 夢を共有し、皆で働けること
長かった不景気の時代と、ITをベースとしたベンチャー繚乱時代とが同時に存在し、「公務員や大企業の社員になって確実な人生を歩もう」という層と、「自分の手にスキルをつけて生きて行こう、場合によっては起業しよう」という層と、仕事観が二極化しているように思います。
もちろん、どちらも正しい考え方だと思います。
前者の方が成長企業を志すことは無いでしょうから、後者に絞って考えます。このタイプ、実は成長企業にフィットしないケースがあります。
それは「短期的、かつ、利己的なキャリア志向」の場合です。
こういうタイプの方にとっては、全てが自分ための「勉強・経験」なので、組織というよりも、自分の将来像にとって必要な能力が身につけば、それで良いという考えを持っています。
こういう考え方は、今では珍しくありませんし、特定の専門職ではネックにならないことも多いのが事実です。
日本を代表する成長企業でも、NGな人物像として「自分がやってきたことばかりが先走って、組織に何をもたらしたのかを語れない人」、「過去の実績において組織へのコミット・貢献心が感じられない人」を挙げています。
短い期間で転職を繰り返してきた場合も、学んできたことはあるかもしれませんが、それを使ってチームに貢献した実績が無い、という理由でNGになることが多いです。
成長企業では、一緒に会社を大きくしていこうというビジョンに同調して、仲間と汗をかける方が必要です。
そういったスタンスで仕事をしてきた結果、非常に実戦的な「素手の仕事力」が身についていることが多いからです。
5. 成果に対して執着心があること
成長企業の多くは、まだ確立した組織ができていないので、どうしても一人ひとりにかかる負荷が大きくなります。
一人が一日でやるべきアクションリストはとても多くなり、いわゆる「忙しい」という状況に陥ります。
ポジティブに考えると「仕事をしているな!」という充実感はあるのですが、ややもすると、そのプロセスに満足をしてしまい、成果に結びつかないという悪循環が生まれかねません。
素晴らしい大企業であれば、定められたオペレーションの上を、多くの仕事が通過しており、成果にも直結していることが多いでしょう。
しかし、成長企業の場合は、ただの空回り、自己満足に陥る危険性が高いので要注意です。
前向きなハードワーカーであることに加え、「成果を出さなければ気が済まない」という「執着」にも似たマインドの持ち主が必要だと感じます。
6. 楽しもうとする明るさがあること
やはり成長企業には明るさが必要です。
経験したことが無い仕事や解決すべき課題が山積みの成長企業では、真剣に仕事をしつつも、多少のことは笑い飛ばして楽しむくらいの余裕がないと滅入ってしまいますから。
あまり気に病む人は、成長企業だと疲れてしまいますし、長くモチベーションを保てないことは、幸せなことではありません。
ですから、現実を見つつも、いい意味で鈍感さを感じられるくらい明るい人の方が向いているような気がします。
この6つの特徴に当てはまる方はベンチャー企業に転職し、会社と共に自分自身も成長が出来るのではないでしょうか?
そのくらい意気込みのある方はベンチャー企業への転職はオススメです!